AGA治療で薄毛を食い止める

爆笑問題、GACKTさん・・・CMでAGAについてお話していますよね~。それを見て「AGAって何だ?」って思った方も多いかもしれません。最初はなかなか耳慣れない言葉だったでしょう。

AGA治療は、薄毛や抜け毛の進行を食い止め生活習慣の改善と頭皮ケアをして発毛する環境を整えるという治療方法です。ではそのAGA治療のAGAって何の略、という話になってきます。

AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略称で 「男性型脱毛症」のことをいいます。男性型脱毛症は、額の生え際の後退、頭頂部からの脱毛が主な症状です。いわゆるM字ハゲ、てっぺんハゲの状態ですね。これは思春期以降の男性に多く発症します。

一般の病院で行われるAGA治療は、フィナステリド(プロペシア)という抜け毛防止に有効な薬剤処方によってなされます。日本国内では、AGA治療は保険適用外にあたり、治療に伴う費用は全て自己負担となります。1ヶ月平均で、1万5千円前後かかると言われています。

しかしジェネリックの登場により、そちらを選ぶことで月々の支出を1万円以下に抑えることも可能になってきました。サワイやファイザー、クラシエなどがそれに当たります。これは正規のジェネリックとして病院で処方されているので比較的手に入りやすいものになっています。

 1.AGA治療

AGA治療とは、どんな治療をするのでしょうか?

まずは、問診や触診で薄毛が起こっている原因を探します。そしてその原因を特定し、それに合った薬を服用します。また、発毛の為の頭皮ケアを行います。

具体的にはAGA治療の目的によって治療は異なります。発毛を希望するなら専門の医療機関の受診がおすすめです。内服薬と外用薬により治療をします。そして、生活環境と頭皮の改善を行います。医療機関によっては「メソセラピー」「植毛」など、発毛を促したり、もう毛が生えてきそうにない場所への救済措置を行ったりします。

内服薬、外用薬、メソセラピーに使う発毛カクテル等は各クリニックのオリジナルになっている場合が多くなります。それぞれのクリニックでかなり特徴がありますので、HPをチェックして自分に合う所を探すという方法が一番お勧めになります。

発毛はいらない、とりあえず現状維持として抜け毛を防ぐためだけなら一般的な治療となり、自分自身で管理を行いながら内服薬だけの単純処方となります。これは皮膚科でも受けることができます。処方される薬は先ほどもご説明したプロペシアが主になります。(ジェネリックもあり)

 1-1.AGA治療の治療期間

薄毛の程度や個人差によって治療の継続期間は異なりますが、6ヶ月は続けます。多くの人が、半年も続けると何らかの効果が表れるからです。これはいろいろなクリニックが半年で発毛・育毛実感9割を超えている、というデータを出していることでも納得できると思います。

そして治療を3年間も続けると、ほとんどの人がAGAの進行が治まったというデータも出ています。短期間では効果は表れないと思って、腰を据えてじっくり治療しましょう。また、治療を続けていて効果を実感したからと言って途中でやめたりすると、症状は進行してしまいます。

というのも、AGAの原因となっているのは体内にある酵素が男性ホルモンに働きかけ、それを脱毛を促すホルモンに変えてしまうという事実なのです。男性ですから男性ホルモン自体がなくなることはありません。よって、ホルモンがある間はどんどん脱毛ホルモンが体内で作りだされてしますのです。

この酵素がある部分が頭頂部や生え際部分なのでそこに影響が出るようになっています。完全になくなってしまう可能性も否めません。せっかく出てきた効果を持続させるためには、プロペシアを継続的に服用することが必要です。ストップした途端、またAGAは進行を始めてしまうからです。

 1-2.AGA治療の注意点

必ず病院で診察を受けるということです。AGA治療に欠かせない薬といったらプロペシアですが、インターネットで購入も可能な薬です。また、認定がなされていないような薬も販売されていることがあります。個人で購入をする際、薬が偽造品だったり粗悪品だったりすることがあり、それらを服用すると身体に悪影響を及ぼす場合があります。そして何より、保証がないのが危険です。外国語の説明ではよく分からないこともあるでしょう。ですから、安全を考え、病院で処方された薬を服用するようにします。

また服用は、成年以上となっています。女性は服用を認められていません。妊娠中の男性胎児の生殖器官等の正常な発育に影響を及ぼすおそれがあり、授乳中も同じです。特に最近出てきたザガーロは女性が触れただけでも影響が出る、と言われています。テーブルの上に置きっぱなしにしたりすると大変なことになりかねません。


内服薬の副作用にも注意が必要です。肝機能障害があらわれることがあり、服用中に異常が認められた場合は、直ちに服用を中止します。他の副作用としては、生殖器の異常や乳房圧痛、じんましん、めまいなどが確認されています。その場合も、服用を中止します。

また、比較的悩まされる人が多い副作用がEDです。勃起不全になってしまったり、精子が薄くなってしまったりということが起こるようです。しかしながら、勃起不全や性欲減退についてはそうなってしまう、という強い思い込みによるものが多いとの実験結果も出ています。不要な副作用を引き起こさないためには、服用した人が必ずしもEDになるとは限らない、という知識をきちんと持って臨むのがベストです。

 2.プロペシアについて
AGAの主な原因物質はDHT(ジヒドロテストステロン)というものです。DHTが毛乳頭細胞に存在する男性ホルモン受容体と結合すると、成長期の毛髪が後退したり休止期になってしまいます。その結果、成長する前の毛が抜けてしまったり、細い毛髪が増えてしまって薄毛となってしまうのです。

最近抜け毛が増えた、と思ったらぜひ、毛根部分をチェックしてください。健康な髪の毛の毛根は球体をしています。しかし、AGAにかかってしまっている毛根は先がとんがってしまっています。先がとんがっている毛根で、しかも短い毛が多いのであれば疑った方がいいでしょう。できるだけ早めに対処をすることが重要になります。

そして治療薬として処方されるプロペシアは、DHTが生成されるときに必要な「5α還元酵素」という物質を阻害することによりAGAの改善効果が期待できる薬なのです。DHTが生まれなければ、抜け毛は必要以上に起こることがないからですね。

 3.DHTとは
ではそのDHTとは何なのでしょうか。DHTとは男性ホルモンの一種で、胎児期に男性胎児の性器の育成や成長期に欠かせないものです。しかし思春期以降にはAGA、前立肥大や体毛や髭の増加、ニキビのような症状を引き起こすので、厄介なものとされてしまうのです。

5α還元酵素はⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型は側頭部等の皮脂腺に、Ⅱ型は頭頂部や生え際部分の毛乳頭に存在し、後者がAGAに多大な影響を及ぼすと言われます。これを防いでくれるのがプロペシア、と言うことになります。