薄毛にも予防にも効くツボ

薄毛が気になる人や予防したい人におすすめしたいのが、ツボを刺激するマッサージです。ツボはいたるところにありますが、頭皮に関係しているところは上半身に集中しています。ツボを指圧することでめまいや冷え、肩こりなど様々な症状も改善することが出来ます。

一冊ツボをあれこれ書いた本を持っていると便利ですし、足の裏のツボ押し用の器具もあります。また、ネットで調べてもいくらでも出て来るので、一度きちんとツボについて学んでみるといいでしょう。

ツボを刺激することで直接育毛には結びつく、というわけではないのですが、ツボ刺激はきちんと効果があるツボを選んで押すことができれば、自律神経を整え、血行の流れをよくします。そのことで頭皮の環境がよくなり、育毛に繋がる要素ができます。

ツボも相乗効果が狙えるものがありますので、これを押したらこれも押した方がいい、というようなものを一緒にお伝えしていきたいと思います。

 1.薄毛に効くツボ

百会(ひゃくえ)
頭頂部の真ん中あたりにあり、押すと軽い痛みを感じるところです。生まれたての赤ちゃんはここが柔らかく、ペコペコ動いていたります。
効果:脱毛症の他、めまいや冷え、不眠等が解消されます。常に意識して押すようにするといいですね。
<押し方>
頭頂部の中央にツボがあるので、その部分に両手の人差し指と中指を重ねるように置いて、真っ直ぐに押します。これを何度か繰り返すといいでしょう。ゆっくり3秒ほどかけて押し、また3秒で戻す、と言った具合です。5回ほどで十分です。押す時には爪が頭皮に当たらないようにします。

また、頭皮を前後に動かすようにマッサージを行うと、頭皮の血流を改善する効果があります。頭皮の血行は髪の健康に大きく左右するので、習慣にするといいでしょう。

風池(ふうち)
後頭部の中央のくぼみから左右に3㎝ほど指をずらしていくと、大きくへこんだところがあります。そこが風池のツボです。
効果:薄毛改善の他、頭痛、肩こりなどに効果があります。血行促進効果もアリ。

<押し方>
左右それぞれのツボに親指を当てて、押し上げるように押します。顔を上げた状態で行うと押しやすいです。痛気持ちいいぐらいで押してあげてください。

角孫(かくそん)
両耳の上の付け根の裏にあります。
効果:抜け毛、耳鳴りや眼精疲労に効きます。
<押し方>
両手の中指で百会(頭頂部のツボ)を抑え、そのままの状態で親指を角孫に置きます。手のひらで頭をすっぽり包むようにして親指に力を入れていきます。もちろん、痛くない程度に押します。あまり押しすぎると耳が痛くなりますので気を付けて。

翳風(えいふう)
耳たぶの付け根の真裏のくぼんだ部分がツボです
効果:顔の麻痺、肩こりや乗り物酔いに効きます。
<押し方>
片手で指をツボに当てて押し上げるようにします。頭を押す反対側に少し傾けて押すと、力の入れようも効果的になります。頭の重さを上手に利用しましょう。

肩井(けんせい)
乳首の位置から真上に伸ばした肩の中央あたりがツボです。
効果:肩こりや頭痛に効きます。ここをほぐしておくと血行が促進されるのでお勧めです。

<押し方>
中指と人差し指を揃えてツボを押します。強く押しすぎないように気を付けましょう。

子海(しょうかい)
ひじの内側のしわあたりから体寄りの、押すと痛みを感じる場所です。
効果:育毛の他、生理痛に効果があります。
<押し方>
手のひらを上に向けて腕を伸ばし、片方の手でひじの関節部分をつかみ親指でツボを押します。押しすぎると痛いので、痛気持ちいい、というくらいでストップしましょう。

いくつかご紹介しましたが、育毛によいとされるツボはまだまだたくさんあります。どの場所も、やはり血流を良くして治すということです。上記に挙げたツボを順番に押していくと、肩から上がほこほこと温まってきます。時間が経っても、しばらくは温かい感じがあると思います。

全身の血行が促進されれば血液循環も良くなり、身体もクリーンになります。栄養分もよく回るので、髪だけではなく皮膚や爪も元気に!

 2.効果的にツボを刺激する

もちろんツボはいつ刺激してもいいのですが、できれば効果が一番高い時にやりたいものですよね。そこでお勧めなのが、身体が温まっている時です。

髪を洗っている時や湯船につかっている時、またはお風呂上りの時など、リラックスして指圧やマッサージを行います。頭皮もほぐれ、血行も良くなり気分もほぐれます。ただし、疲れがひどいときやお酒を飲んだ後などには避けるようにしましょう。

頭皮のツボであれば、スカルプケア用のトリートメントなどを使っている時に行ってもよいでしょう。頭皮に栄養がよく行きわたるようになりますし、摩擦を防ぐこともできます。そして身体であれば、ボディケア用のオイルなどを使ってもOKです。スクワランオイルやココナッツオイルでマッサージしつつツボ押しをすれば、全身のコリもほぐれ、血行も促進されます。ボディーソープなどでも確かに滑りがよいのですが、必要以上に体に付着したままにしておくと皮脂が取れすぎて乾燥の原因になることがありますので気を付けてください。

また押し方ですが、目一杯力を入れず、ゆっくりと押します。「3秒かけて押して、3秒かけて離す」を1セットとして、数回続けます。5回程度を目安に行うといいでしょう。強く押しすぎたり長く押し続けたりすると内出血する可能性があります。気持ちいいと感じる程度で行うことをおすすめします。ツボが指だけでは押しにくい部分は体重を上手に使ってツボを刺激しましょう。特に耳や頭の後ろにあるツボは、台の上に肘をつき、手を動かさず頭を動かして重さをかけていって刺激するのが楽で確実です。

頭皮マッサージの基本は、「揉む」「掴む」「押す」です。また、シャンプー時が効果的といわれます。頭皮に負担をかけず、むしろ栄養が行きわたるように育毛シャンプーを使っておくと効果的です。育毛シャンプーは頭皮のための栄養分や、髪や地肌に優しい天然成分がたっぷりと配合されています。植物由来の保湿成分などよいものが多いので、マッサージしながら頭皮から吸収させることもできます。

逆を言えば、あまり質の良くないシャンプーを使ってのマッサージやツボ押しは身体のために良くない、ということになります。本気で頭皮と身体のことを考えるのであれば、成分はしっかりチェックしておきましょう!

 3.マッサージでツボを刺激する

シャンプー時にマッサージをすることは、お風呂で体全体が温まっているため、とても効果があります。頭皮マッサージのポイントは、揉む、掴む、押す、の3つです。頭皮のコリをほぐし、老廃物を除去します。先ほども言いましたが、髪や頭皮に良いシャンプーを選んで使用してください。

また、シャンプーの前、まだ髪が乾いている状態でシャンプーを少量取り、分け目の部分からすり込んで頭皮をマッサージする、というのもお勧めです。水や泡が垂れて来ることもないですし、寒い時期でもゆっくりじっくりと頭皮マッサージやツボ押しに専念することができます。

マッサージが終わったら普通にシャンプーをし、栄養補給のためにトリートメントを行いましょう。ツボ押し、マッサージ、そして髪の栄養補給まで行えればヘアケア&頭皮ケアは完璧。薄毛の予防もばっちりです。