毛髪環境を整える育毛シャンプー

シャンプー

CMでもよく見かけられる「育毛シャンプー」。実に数多くの会社からたくさんの商品が出されています。同じような効果が期待できるものにスカルプシャンプーがありますが、スカルプシャンプーには、毛髪を育む成分は入っていません。

スカルプシャンプーはあくまでも頭皮環境を整えるものです。しかし、育毛には実はこの頭皮を整えることも大切なんですね。果たして、シャンプーにはどこまで求めるべきなのでしょうか。

1.シャンプーに求めるもの

年齢を感じさせられるものの一つに頭髪があります。特に女性は、後ろ頭で年齢が分かると言われます。やはり、ふわっと弾力があり、艶のある髪には若々しさを感じられるものです。逆に髪が傷んでしまうと一気に老け込んでしまうという感じです。

一昔前はシャンプーの成分にもあまりこだわる人も多くはなかったと思いますが、最近は特に育毛シャンプーやノンシリコンシャンプー、オーガニックシャンプーなど、効能や効果にこだわる人が増えてきました。洗浄成分も、界面活性剤を使わずアミノ酸系の洗浄料を使っています、というものも増えてきました。オイルシャンプーなども人気が出ているようですね。

シャンプー関連で良く聞くキャッチフレーズ。一本一本髪が立ち上がるようなふんわり感とボリューム、細く弱々しかった髪が太くしっかり、などと謳われていたら、ついつい商品を手に取って見てしまいます。ただただ綺麗に洗えるシャンプーだけでは物足りなくなってきたのも事実です。洗うのみならず、髪を育てる。頭皮をケアする。シャンプーも多機能の時代へと移り変わっているようですね。

店頭やネットで様々なブランドのシャンプーを見比べ、どれが自分に合うのか迷ってしまうこともまた事実です。シャンプーが多すぎて、どれを使ったらいいのか分からない。使っている間に他のものが気になりはじめ、使いかけのまま次にいってしまう、というようなこともざらではないでしょうか。

1-1.育毛シャンプーの役割

たくさんあるシャンプーの中でも、今回は育毛シャンプーについて考えたいと思います。“育毛”といっても、育毛シャンプーを使ったからと言って毛が生えてくるわけではありません。あくまでも育毛で、発毛ではないのですね。

それにそもそも、頭皮と毛細血管が健康であれば、脱毛は起こらず、脱毛してしまった人も、頭皮と毛細血管が健康になれば、髪は自然に回復します。毛細血管の隅々まで栄養と酸素が行きわたれば、毛根が元気になります。そうすれば、そこから生えて来る毛は強く太く育ってくれるのですから。

また、抜け毛や薄毛の原因は、必ずしも遺伝性、ホルモンバランスのせいではないということです。確かにAGAのように、遺伝子の影響によって髪が抜けていく病気もあります。しかし、そうではない場合は、頭皮を適切な状態に戻すことで若々しい髪はもどってきます。そしてその頭皮を適切な状態に導き、尚且つ栄養を与え頭皮と毛髪を健康にする役割を担うのが、育毛シャンプーなのです。

育毛シャンプーの効能は、頭皮のトラブルのもとである頭皮毛髪を清潔に保ち、適度な潤いを与えることです。ですので、薄毛で悩んでいる方、ふけかゆみのある方、脂性肌、乾燥肌、敏感肌の方におすすめです。育毛シャンプーと言えど、実はカバーしている範囲ってとても広いんですね!

1-2.良い育毛シャンプーとは

育毛シャンプーにおいて大切なことは、その洗浄成分にあります。まず、アミノ酸由来のものであることが条件なのですが、洗浄成分がアミノ酸系だけの成分であるものと、アミノ酸系の成分は配合されていますが、ほとんど石油由来の界面活性剤を使用しているものがあります。

石油由来の界面活性剤を使ったものは本当に多いです。化粧品などにも使われています。昔に比べて質が良くなったとは言いますが、やはりどこまでも「石油」。頭皮はもちろん、環境にも良くないというのは事実のようです。そのため、身体にその洗浄成分が残らないよう、最初に髪を洗い、それから顔や体を洗うように、という指示を出しているコスメ本などもあります。ニキビや肌荒れの原因になることも多いようですね。

ですから、本当に良い育毛シャンプーを使いたいのであれば、アミノ酸系や天然成分だけの成分のシャンプーをおすすめします。その方が当然髪にも頭皮にも、そしてお肌にも良いようです。

また、頭皮にとって重要なことは皮脂のバランスです。良いシャンプーは、シャンプーだけでも頭皮に必要な皮脂は残して洗えることが出来ますが、そうでない環境が出来てしまった場合、脂肪酸によって皮脂を補わなければいけません。頭皮がべたつくのは、薄毛に悩む人に案外多い悩みですが、それを全部取り除こうとしすぎて返って体が皮脂を分泌し、脂っぽくなってしまうことも多いのです。これはニキビに悩む人に対しても同じようなアドバイスがなされます。皮脂の落としすぎは、逆に油っぽくなってしまうので注意が必要なんです。

もしも皮脂が落ちすぎてしまう、というような場合は、馬油などが配合されているシャンプーが良いと思われます。馬油は人の皮脂に近いと言われます。それを配合したリマーユや、育毛シャンプーとして有名なウーマシャンプーなどがあることでも分かると思います。

そして、最も気を付けたいことが添加物の存在です。添加物ゼロのものなどないのかも知れませんが、なるべく少ないものを選びたいです。これはシャンプーの成分を見て見るとよく分かるようになっています。市販されているのもは難しいですが、ネットで育毛シャンプーとして販売されているものは、添加物ゼロを謳っているものも多いので、本当に心配であれば是非こちらを使うようにしてみてください。

1-3.効果的な洗い方

おすすめの育毛シャンプーでの洗い方を紹介します。

・まずはブラッシング。頭皮や髪の汚れを浮かせて落としやすくします。血行促進効果も期待できます。
・髪と頭皮をすみずみまで濡らし、お湯のみで軽く表面の汚れを落とします。浮かせてあるのでカンタンに落とせます。
シャンプー剤は髪にではなく、頭皮に数か所つけます。天然素材の育毛シャンプーだからこそこれでOK。頭皮全体に行きわたるように、指の腹で頭皮をしっかりともみ洗いします。この時、頭皮を柔らかくさせるイメージでマッサージします。洗う時間は長くせず、30秒程度で洗い終えるようにします。
・そのあとは、しっかりすすぎます。シャワーヘッドを利用して水圧を使って洗い流します。髪をゴシゴシやったり、頭皮をゴシゴシやったりすると髪や頭皮の傷みの原因になるのでこれは避けましょう。シャンプーの量が少ないので、これで十分流すことができます。
・シャンプーの後はコンディショナーやトリートメントで潤いを閉じ込めます。これも頭皮には直接つけず、髪につけたら最後にしっかりとすすぎを。

その後には育毛剤などで頭皮のケアを行っていきます。お風呂上りは頭皮の汚れが落ち、血行が促進されている状態なので育毛剤の効果が最も発揮されやすい状態と言えます。頭皮にしっかりとスプレーし、指の腹を使ってもみ込んでいくようにしましょう。育毛剤は洗い流す必要がありません。後はこのまま眠って終了となります。

育毛シャンプーも使い方次第、選び方次第です。自分にぴったりなものを上手にチョイスしてください。クリニックで販売されているようなものもお勧めです。