誰でも今すぐにできる薄毛対策

薄い雲

老若男女問わず、髪の悩みを抱えている人は増え続けています。何気なく鏡を見た時、髪をかき上げた時など「あれ?」と思うこと、髪が薄くなってきたな、ということに気づいた方も多いと思います。特に頭頂部や生え際が薄くなっているとどうしても気になります。そんな時に、すぐに出来て身近なとこから始められる薄毛対策はないのでしょうか。

 1. すぐにできる薄毛対策

薄毛や抜け毛の原因は、一般に遺伝や年齢のせいだと思いがちですが、そうでもありません。例えばそれ以外にもよく言われるのは仕事や人間関係などのストレス、職場が変わった、住む場所が変わった、学校が変わった、などの環境の変化、栄養不足など、本当に様々です。

強い日差しも髪を痛める原因になることがあります。直射日光を避ける意味では、帽子を被ることは大切です。ですが、風通しが悪くなってむれてしまうことが気になります。足がムレると水虫が繁殖しやすくなるのでも分かるように、頭皮にも雑菌が繁殖しやすくなるので注意が必要になります。

また、喫煙も血管を縮小させることで血行が悪くなり髪にも体自体にも良くありません。タバコに含まれるニコチンが血行を阻害するので、末端まで血液が行きわたりにくくなるのです。髪だけではなく、爪などにも影響が出ることがありますね。

飲酒も過ぎるとアルコールに含まれる成分の影響で、体内に必要なタンパク質が不足し、髪の毛の成長を阻害してしまう恐れがあります。

タバコもアルコールも髪には良くないのですが、すべてストップしてしまうと今度はストレスをため込んでしまう可能性もあり、一概に全部やめろ、とは言えないのが困ったところです。

では、薄毛対策にはどのようなことが効果的なのでしょうか?何に対しても有効な方法はあるのでしょうか。
 

1-1. 髪の元気を取り戻す

まずは、今ある髪を元気に保つことです。若い人の髪の毛は、艶もハリもコシあり、実際の話、薄毛の人も少ないです。それは髪や頭皮に栄養が行きわたっていて、尚且つ新陳代謝が活発なためです。髪の毛を検査すると、その人の過去の病歴や体調が分かるほどで、太さにも色にも影響してきます。

ストレスがたまったら細くなって抜け毛が増えたりもします。頭皮の環境が悪化して毛穴が詰まったりすると髪に段が出来てしまったりもします。髪にはその時々の体調はもちろんですが、頭皮環境なども全て現れているのです。それだけ髪には、体調や栄養状態が左右するということですね。

髪の元気を取り戻すためには、まず口にするもの。食事に気を付けて、栄養のバランスにも心がけます。特に最近注目を浴びているものにコラーゲンがあります。コラーゲンを摂取することで、育毛に大切な毛乳頭がしっかりと育つようです。

コラーゲンは鶏肉や魚にたくさん含まれています。それらを煮込んだ後、その汁が煮凝りになるでしょう。あれがまさにコラーゲンなのです。積極的に摂取したいものですね。もっと手軽に摂るならば、今は食べ物に振りかけるだけ、飲み物に溶かして飲むだけ、というものも増えています。お鍋に入れるコラーゲンだまなどもありますから、それらを便利に使いたいところです。

他には、大豆イソフラボンも薄毛に良いとされています。大豆製品に含まれているイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをするため、AGA対策になる、と言われます。大豆はもちろん、豆腐、油揚げ、納豆、みそなどにも含まれています。中でも豆乳は摂取しやすいと思います。今まで牛乳を使っていたものを豆乳にチェンジするだけでOKですから、とても簡単ですね。

コラーゲンも大豆イソフラボンも髪だけではなく、肌や健康のためにも欠かせないものです。このような身体にも良いものは積極的に摂りたいですね。
 

1-2.髪に良い洗い方

薄毛のケアと言えばついつい育毛剤を考えがちですが、毎日のシャンプーにもしっかりと気を遣いましょう。

頭皮はあくまでも優しく洗うことが大事です。ごしごしと洗わずに、爪を立てず、指の腹でマッサージするように洗います。血行を促進しつつ、毛穴の詰まりを取り除くのが目的です。

そして洗い残しがないようにしっかりすすぎます。すすぎはとても大切です。シャワーヘッドを頭皮にあてて、シャワーの水圧で毛穴の汚れや皮脂をシャンプー剤を洗い流します。これが甘いと頭皮に洗浄成分が残ってしまい、ニオイやフケの元にもなります。当然頭皮も荒れてしまうので念入りに!

切れ毛の原因となる、髪の余計な摩擦を防ぐためにもトリートメントやコンディショナーは使います。頭皮にはつけず、髪だけにできるだけ伸ばすように心がけましょう。その場合もすすぎは入念にします。これが頭皮に残ると毛穴の詰まりの原因になってしまいます。

最後に大切なことは、髪をしっかりと乾かすことです。せっかく綺麗に洗っても、乾かさないで放置していると頭皮にカビや雑菌が繁殖します。これはニオイのもとにもなりますからNGですね。髪の生え際から毛先に向けて、手ぐしをしながらドライヤーで乾かしましょう。髪を乾かすというよりもまず頭皮を乾かす感じです。髪の方は熱を当てすぎると傷みの原因になりやすいので気を付けましょう。

ドライヤーが必要なのは髪の長い人、と思い込みがちですが、髪の短い人も上記の手順は大切です。毎日のことですが、ほんの少し気を付けるだけで随分違うと思います。
 

1-3.ウォーキング

ストレスをためないことも大事です。ストレス社会と言われる現代、ストレスのない生活をすることは不可能に近いですが、歩く、という行動だけでもストレスは軽くなると言われています。適度な運動はストレス発散に良い効果をもたらしてくれるのです。

ウォーキングは大切ですが、それは無理なく、ということが前提で、健康のために毎日頑張って歩かなければいけない、なんて考えているとかえってストレスが溜まってしまいます。何事も無理は禁物。楽しめる程度がベストです。

無理のない、楽しめるウォーキングとは、「近くにケーキ屋がオープンしたから見に行こう。そしてそこに気に入ったケーキがあったら、それを買って帰っておいしい紅茶を入れて一緒に食べよう」こんな具合です。これならば目的もあるし、ゴールも近いのでウキウキしてウォーキングをすることができると思いますよ。

また、歩くことで血行も良くなり、髪にも良い影響が期待できます。髪を強く元気に育てるには、血行の促進がとても大事です。全身運動をすることで、末端までしっかりと血液が循環してくれるようになります。

1-4. 育毛剤

あとは、髪と頭皮のケアのために育毛剤を使用することではないでしょうか。

育毛剤と一口にいっても、たくさんのブランドからいろいろ出ていて目移りしてしまうと思います。商品によって、成分も様々です。例えば頭皮に良いとされている柑橘類が入ったものや、血行促進成分、頭皮を清潔に保ち、頭皮環境を整えるための成分、そして発毛成分ミノキシジル(血管拡張作用を主作用とする外用発毛剤)を代表とする薬用成分が入ったものなどがあります。自分に合ったものを見つけて、使い続けることがポイントです。

頭皮や髪の生まれ変わるサイクルを考えると、最低3ヶ月は頑張って続けてみましょう。短期間で効果が出ない!と判断するのはもったいないですよ。でも、それでも納得がいかない場合には、是非、AGAを専門とするクリニックを訪れてみてくださいね。