薄毛治療薬の副作用について

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どうも最近髪の薄さが気になる。ハゲてきたかも・・・。そう悩み始めたら、薄毛治療が必要な時期に入ったと考えても良いのかもしれません。

では、薄毛の治療薬にはどのようなものがあるのでしょうか。AGAの治療薬として主なものを挙げると「プロペシア」と「ミノキシジル」があります。使用者の統計として、3年間の使用で約70%の人が発毛あるいは薄毛の改善があったとしています。そんな有効な薬ですが、副作用といったものはあるのでしょうか。それにともなう問題点はどういったものがあるのでしょうか。

ここではプロペシア、そしてミノキシジルとは、ということ、そして気になるその副作用について述べていきたいと思います。知っておくのと知らないのとでは大きな差がありますので気を付けてください。

 1.プロペシアとは

プロペシアはAGA治療のために処方される薬です。専門のクリニックはもちろんですが、皮膚科などで診察をしてもらっても処方されるのは大半がこのプロペシアです。

プロペシアの主成分である<フィナステリド>は実はAGA治療のために開発されたものではなく、前立腺肥大症の治療薬として開発されました。その治療薬を服用した患者に起こる副作用のひとつとして、毛が濃くなるといった症状がみられることに目をつけ、AGAの治療薬として開発されました。

今ではAGA治療薬のメインとして使われています。価格は自由診療なのでクリニックによりますが、4000円から1万円と幅広い金額で処方されています。また、最近では正規のジェネリックも出てきたので、さらに安くプロペシアの効果を得ることができるようになってきました。

プロペシアのジェネリックはファイザー、サワイ、クラシエです。また、正規のジェネリックではなく模造品、と呼ばれるような外国製のものもあります。こちらは個人輸入で手に入りますが、何かあった時の保証がない、ということがネックになります。価格は安いのですが、あくまでも自己責任、ということになります。

 1-1.プロペシアの副作用

発症率は低いとされていますが、以下の副作用が確認されています。解明はまだされていません。

性欲低下・・・・・・男性ホルモンに影響するとして、性欲低下に結び付くのではないのかと考えられますが、根拠はありません。薬を服用することで一時的にテストステロン(男性ホルモン)が減少するので、その時期に性欲低下を感じる人が多いです。

ED(勃起不全)・・・性欲低下と同じく男性ホルモンの一時的な減少のためだと思われます。

しかし、これに関しては思い込みが多大に影響している、というデータもあります。プロペシアを飲むとEDになる、という話を前もって聞いていると「飲んだらそうなる」と自分の中に刷り込みがされてしまい、それが症状として体に出るそうです。これはプラセボと呼ばれるもので、実際にそういう実験が行われたということです。

その他にじんましん、倦怠感などが起こると言われます。これは通常の風邪薬などでもよく起こるものなので、完全に防ぐことはできない可能性が高いです。しかし実際に発症する可能性はあまり高くない、と言えるでしょう。

  1-2.副作用の問題点

副作用の大きな問題点としては、実際に精子減少や精力減退の症状が出ている人がいることは事実です。子供を望んでいるのでしたら、服用には注意が必要です。AGA治療を続けるのであれば、量を減らすことや影響のない薬を出してもらうなど、医師に相談して続けると良いと思います。また、子供を授かった後に治療を始めるということも選択肢にあります。

肝機能障害などの疾患のある人は使用を制限されます。すべての薬に言えることですが、基本的に薬は体内では異物として見られるので、肝臓で代謝、分解して無害にします。そのため、肝機能障害等の疾患のある人には負担がかかる恐れがあり禁止されています。また未成年、女性は服用を禁止されています。

全般的に言えることですが、重篤な副作用が起こることはまれです。しかし、起こらないとも言えませんので、何か症状が出たらすぐに薬の服用を中止し、医師の診断を受けることを強くお勧めします。

 ミノキシジルとは

プロペシアと同様にAGA治療のために開発された薬ではなく、高血圧症の治療薬として使われていました。血管を拡張する作用があることで血行促進の効果があり、発毛剤として使用されるようになりました。また、ミノキシジルは髪をつくる毛母細胞に直接働きかけ、滞っていた細胞の働きを活発にすることで、発毛を促してくれます。

日本国内ではリアップが大変有名です。このリアップにはミノキシジルが使用されています。また、クリニック等で作成しているオリジナルの外用薬にもミノキシジルが使用されていることが多いようです。

基本的に外用薬として使われますが、個人輸入をすればミノキシジルタブレットなども手に入れることができます。内服と外用薬を同時に使うと高い効果が得られる、とも言われますが、これは国内では処方されていないため、実際には検証できないのが難点と言えるでしょう。

 2-1.ミノキシジルの副作用

副作用の解明はまだされていませんが、以下のような症状を訴える人がいます。

低血圧・・・・・血管を拡張して血流を良くして血圧を下げるため、低血圧になりやすくなります。これはもともとが高血圧治療の薬であるため、仕方ないことなのかもしれません。ですから、血圧がもともと低い、というような人は使用する際にかなり注意しなくてはなりません。できるならば別のものを使った方が安心でしょう。

多毛症・・・ミノキシジルの発毛効果は頭髪だけではなく、全身に及びます。そのため、頭髪以外の部分の毛が濃く太くなってしまうこともあります。男性であればすね毛、胸毛などが増える可能性があるので注意が必要です。女性であれば他の部分の産毛が濃くなってしまう可能性もあります。気にしている方であれば、使用はお勧めしません。

その他、頭皮のかゆみ、かぶれじんましん、脂漏性皮膚炎などがあります。これもシャンプーなどの外用薬にはよくある副作用で、どれも体質に合わないことがあります。何らかの異常が出た場合は使用を中止し、医師の診察を受けるようにしましょう。

 2-2.副作用の問題点

もともと低血圧の人がミノキシジルを使用するときは、特に副作用に注意しましょう。症状が重くなることがあります。じんましんや皮膚炎になった場合も、使用を中止することも大事です。そして必ず医師に相談するようにしてください。

プロペシアもミノキシジルも、AGA治療に欠かせないと言っても過言でない効果のある薬です。ですが、薬には何かしら副作用というものがあります。人によって、症状を感じる人または感じない人に分かれます。やはり薬を使用して、不調を訴えるのであれば直ぐにかかりつけの医者に相談することが良いと思います。その上で、安全な薬の使用をおすすめします。また、同じような効果がある天然成分で作られているものもありますので、医師に相談してみるといいでしょう。

どうしても気になる場合は、内服薬でなくサプリメントからスタートするということも可能です。医師に相談してみて薬が他にない、という場合はノコギリヤシや亜鉛が入ったサプリメントと別の外用薬を併用するようにすると安心です。