ヘアスタイルは気にせず薄毛に植毛

薄毛の気になるところを変に隠したり、額の生え際が後退しているから前髪を無理に作ったりしてヘアスタイルを気にしている人がいます。髪があれば好きな髪型も楽しめるのに、と思っていませんか。でも、俳優の渡辺謙さんのようにさっぱりと短くしていてもかっこいいですよ。

髪が全体的に薄かったり薄毛の範囲が広すぎたりすると難しいかもしれませんが、自毛による「植毛」は幅広く普及してきている施術です。傷跡が残ったり、腫れたりするので敬遠される人も少なくはないと思いますが、技術は進歩しています。

1.植毛でヘアスタイルを決める

薄毛対策として「植毛」という方法があります。移植できる毛髪がないと実現できない方法ですが、自毛を使用することもあり、確実に増毛を望めます。しかし、移植する毛を採取した場所に傷が目立っていたり、そこだけ毛が無くなるので、毛が生え揃うまで髪型が気になります。また、うまく移植できないと、生え方にばらつきが出てヘアスタイルを決めるのに苦労するでしょう。

1-1.植毛をした場合

植毛に「ARTAS」」というロボットを使った方法があります。「切らない」ということが特徴で、移植する<毛>を採取するときにARTASにより毛の生え方の角度や方向密度などを正確に測り、毛根を傷つけることなく採取します。

採取する毛は主に後頭部ですが、皮膚を引っ張った状態で毛を採取するので、傷も目立ちません。採取した部分の毛が生え揃うまで、短髪の人はその部分に大概はかつらを張付けて過ごします。長めの髪の人は採取した部分の上の髪の毛を下した状態になります。また、使うかつらは専門のかつらなので、取れたりせずに普通にシャンプーが出来ます。

1-2.専門医による仕上げ

植毛部分は、自然なヘアスタイルにデザインして植毛を行います。植毛部周囲の毛流や密度、髪の生え方を考慮して自然なヘアスタイルになるように考えて行います。それには技術を必要としますが、専門医が生え際や前頭部位を植毛した本数以上にボリューム感を出しつつ自然な仕上がりを実現します。生え際が自然な感じなので、髪をかき上げたり後ろに流すスタイルにしても違和感がなく、いろいろなヘアスタイルが楽しめ、周囲を気にすることなく過ごすことが出来ます。

植毛した最初の1ヶ月程は毛が抜ける場合がありますが、それも1~2ヶ月程で産毛が生えてくるので、好きな髪型をすることも可能になってきます。

1-3.メンタルでのメリット

薄毛の時はいろいろと髪型を気にしたり、気を使うことが多くてそれがストレスになった人もいたと思います。ですが、植毛して、専門医に自分に合ったヘアスタイルをデザインしてもらって髪型も決まると、そんなストレスも無くなり他の部分の抜け毛も無くなってきた、という感想も聞きます。体に負担の少ない「ARTAS」植毛法は、薄毛対策の選択肢の一つとして考えてもよいと思います。

ただ、やはり植毛する本数にもよりますが、高額になる場合が多いことがデメリットだと言えます。どのクリニックに行くのにも、事前に施術内容や金額、評判などを調べるようにしましょう。

1-4.より綺麗に仕上げる植毛法

マイクロスリットメスによる植毛法
毛髪の生え方はつむじの流れに影響を受けます。毛が生える角度等を的確に判断して、生え方を想定してデザインを行い、0.1mm刻みのスリットを作成します。マイクロスリットメスのメリットは、一般的なニードルやホールによる植毛よりも術後の腫れや目の周りの浮腫が出ないことです。また、生え際が自然で、出血も少なく瘡蓋もできないこともあげられます。