頭頂部、そして額の生え際が心もとない方はどうしても気になるプロペシア。ハゲの救世主とも言えるべきコイツには、悲しいかな副作用と言われるものも多々あるのです。
1.プロペシアの副作用って?
1-1.副作用の詳しい内容とは?
1-2.副作用は実際に起こるの?
2.検証・本当に膵臓に影響するのか?
2-1.こんな話題を発見!!
3.AGA治療は正しく行いましょう
そして最近、その副作用として挙げられていなかった臓器に関しても副作用があるのではないかという疑惑が湧いているのです。それは「膵臓」。結論から言うと特に問題はないようですが、なぜそのような話題が飛び出したのでしょうか。
プロペシアの副作用って?
まずはプロペシアにある、と言われている副作用についてきちんと見ていきましょう。プロペシアは、アメリカメルク社の日本法人となっている万有製薬、現在はMSD社となっていますが、こちらから発売されました。
ずっと専売だったのですが、最近フィナステリ錠といういわゆるジェネリックがファイザー製薬から発売されたのは記憶に新しいでしょう。こちらの方が金額が少し安くなるので、AGA治療のクリニックでも処方されているところが増えています。
副作用の詳しい内容とは?
中身はほぼ同じなので、副作用についても同じ、と考えてよいでしょう。そこで、ウィキからフィナステリド(プロペシア)についての副作用を引用してきました。
副作用[編集]
国内臨床試験時では、1mgのフィナステリドで胃部不快感、性欲減退など6%程度の副作用が認められたが、この副作用の発現頻度は、プラセボで起こった副作用の頻度と同程度だとの意見がある[2]。特に重篤な副作用は報告されていないとされているが、万有製薬(現:MSD)はプロペシア錠を飲むことによって、頻度不明ながら、肝機能障害が起こり得ると重大な副作用を追加した(2007年9月)。
1%以上5%未満に性欲減退の副作用が発現する他、1%未満に勃起機能不全、射精障害、精液量減少が発現する[3]。その他、発現率不明の副作用として、睾丸痛、男性不妊症・精液の質低下(精子濃度減少、無精子症、精子運動性低下、精子形態異常等)、乳房圧痛、乳房肥大、抑鬱症状、眩暈、そう痒症、蕁麻疹、発疹、血管浮腫(口唇、舌、咽喉及び顔面腫脹を含む)、AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇が添付文書に記載されている[3]。
中でも皆さんが心配する副作用としては、肝機能障害、そして性欲減退・男性機能障害のようです。そして頻発しがちなのが性欲減退なのです。性欲減退・男性機能障害ということは、勃起しなくなるし、セックスもしたくない、という状態になってしまうのです。
副作用は実際に起こるの?
これに関しては、思い込みが強いという話もあるのですが・・・。これを飲むとEDになるよ、というような話が先に頭に入っていると、知らず知らずのうちに体はそれに反応してしまうことがあります。これもプラセボ効果と言いますが、「プロペシアを飲むと勃起しなくなる」という思い込みが実際に症状となって現れることもあるようです。
そして、起こる可能性は比較的低いものの重篤な事例が出ているのが肝機能障害です。しかし、これももともと肝臓に問題を抱えている人がプロペシアを飲んだら肝機能障害が出た、というのが実情のようです。
プロペシアは肝臓で代謝されるため、肝臓に負担がかかるのです。プロペシアを飲む前からアルコールをよく摂取するなど、肝臓に負担をかける習慣がある場合にはこの副作用が発症しやすくなってしまうのです。
検証・本当に膵臓に影響するのか?
さて、気になる膵臓ですが、実はどこにも膵臓に関する副作用は何も言われていないのです。膵臓は胃の後ろにある15センチほどの臓器で、消化液を分泌する機能と、ホルモンを分泌する機能があります。
膵臓が悪くなると、糖尿病になってしまいます。膵臓は血糖値を下げるインスリン、そして血糖値を挙げるグルカゴンなどのホルモンを分泌し、血糖値の管理をしている管理棟のようなものなのです。
これがうまく働かなくなると糖尿病を発症するというわけですね。プロペシアが膵臓に影響するとなると、プロペシアを飲んでいたら糖尿病になる危険が高まってしまいそうなイメージです。
こんな話題を発見!!
しかし、プロペシアが膵臓に負担をかけるというような記載はどこにもありません。実際に膵臓に疾患が、という話もあまりないようです。そこで必死になって調べた結果、AGA治療にステロイドを使う、という情報が入ったのです。
そのステロイドの副作用が、糖尿病です。そのため、膵臓が悪くなるという話が出たようです。そう、プロペシアではなく、プロペシアを飲みつつAGA治療のためにステロイドを使用した人が、膵臓を傷め、糖尿病を発症してしまうことがある、という話から出たようなのです。
AGA治療は正しく行いましょう
ステロイド自体は本来そのような使い方をするものではありません。本気でAGA治療をするのなら、プロペシア、そして外用薬もきちんと処方されたものを使いましょう。副作用に泣くよりは断然マシです。