最近何だか髪にボリュームがない・・・。この頃地肌が目立ってきた・・・。薄毛が気になるから、どうにかして髪を生やしたい・・・。
そんなことを思っている方がその目的を叶える効果的なシャンプーを選ぶとしたら、それは「発毛シャンプー」でしょう。髪のダメージの為、ふけかゆみなどのトラブルを解決したい為など目的別にシャンプーを選択することは現在の常識となりつつあります。
そのため、シャンプーの種類とその効果もとても豊富になってきています。次から次へと新しいタイプのものが出るので、つい目移りしてしまいそうです。
1.髪がもどってくるための環境
しかし、発毛シャンプーを使ったからと言って髪が生えてくるわけではありません。髪が生える環境が整ったとき、髪は甦ります。髪の成長と発毛のために最高の環境を整えるアイテムの一つが発毛シャンプーなのです。
では、髪が生えてくる環境とはどのような環境なのでしょうか。そこがよく分かっていないとシャンプーを選ぶのに失敗してしまうかもしれませんので、詳しく説明しますね。
痩せた畑で農作物が元気に育たないのと同じで、健康な髪を育てるためには、土台となる頭皮が健康でなければいけません。健康な頭皮は、柔らかく、青み掛かった白色で透明感があります。健康な地肌を保つためには、血行を良くすることが大事です。
血行が良く柔らかい頭皮は、頭に両手のひらを組んで乗せ、前後に動かすと頭皮が動いているのが感じられます。地肌は顔の皮膚と繋がっていて、頭皮の固い人は顔のしわも多い傾向にあります。若々しさを保つためにも、頭皮の健康は重要なのです。
また、外部の刺激や雑菌などから守るために潤いが必要です。これは乾燥した頭皮は抜け毛やふけかゆみを起こしてしまいます。丁度、畑に水が必要なように肌にも水分が必要です。そしてそれを上手に閉じ込めるためには、適度な脂分が必要なのです。これは他の部分の肌にも言えることです。だからこそ、皮脂を取り除きすぎるのはNGだと言われるわけですね。
そして大切なのが栄養です。農作物で言うなら肥料ですね。栄養を運ぶためには血流が滞っているとうまく運べません。特に頭皮は末端部分ですから、毛細血管のすみずみまで栄養と酸素が行き届くようにしっかり血行を促進してあげないといけません。やはり、ここでもいろんな方法によって血行を良くすることが大切になってきます。
他には睡眠をよくとること、ストレスを溜めないことが上げられます。睡眠不足は血行不良を引き起こしますし、ストレスも同様です。毛細血管を縮小させてしまうので抜け毛が増えてしまうのです。喫煙も同様に毛細血管の収縮を引き起こすため、お勧めできません。髪が気になる人は、できるならばすぐにでも禁煙をした方がいいでしょう。
1-1.違い 一般のシャンプー
一般のシャンプーの成分には汚れを落とす洗浄基剤として、石油系合成界面活性剤が使われている場合がほとんどです。泡立ちを良くする成分として非イオン性界面活性剤も使われていたりします。これらの界面活性剤は、洗浄力が強すぎるため、頭皮や髪に必要な脂質まで取り過ぎてしまったり地肌や髪を傷めてしまうこともあります。シャンプーだけをしてそのままにすると髪がパサパサすることがあるでしょう。それは皮脂がすべて奪われているサインです。
適度な皮脂は天然のクリームと呼ばれ、頭皮の保湿のためにも欠かせません。取り除きすぎるとかえって皮脂を分泌させ、頭皮が脂っぽくなってしまいます。多すぎる皮脂は酸化してニオイの原因にもなるので注意が必要です。
髪に良い、と言われるツバキ油やアルガンオイルといった成分を配合した場合でも、洗浄成分の影響力が強すぎると効果は期待できません。大事な油分を洗浄成分が流してしまうからですね。
また、ごわつきをなくすためにコンディショニング剤としてアルコール油剤などが使われていたりもします。その他の添加剤としては、防腐剤、酸化防止剤、着色剤等が使われています。これら使用されている化学薬品は頭皮に良くないとされており、薄毛で悩んでいる方には不向きです。アレルギーの原因にもなりやすいです。化粧品にも同じようなものが含まれている場合がありますが、やはりアレルギーの原因になると言われるため、シャンプーよりも早々に改善がなされているのは周知の通りです。
ただ、例えば防腐剤が単純に悪いというふうには言えません。防腐剤は、簡単に高温になってしまう浴室にシャンプーを置いているとすぐ腐ってしまうのを防ぐという役割を持っているので、化学薬品が入っていることだけで良いシャンプー悪いシャンプーと線引きすることは正しいとは言えないと思います。防腐剤がなければ、1カ月もシャンプーを浴室に置いておくなど無理な話になってしまいます・・・。
1-2.違い 発毛シャンプー
発毛シャンプーは、石油系合成界面活性剤の代わりにアミノ酸系やヤシ油などの天然成分を配合しています。これらの洗浄成分は髪にダメージを与えず、また、頭皮の健康も損なうことなく、適度な油分を残した洗い上がりを可能にします。特にアミノ酸系の洗浄成分は髪に栄養を与えつつ洗うことができるので、発毛シャンプーの主流となっています。
発毛シャンプーには頭皮の炎症を抑えたり、肌荒れを改善したりするグリチルリチン酸ジカリウムのような薬用成分も使われています。これはニキビケアコスメにも配合されている、実績のある成分と言えるでしょう。汚れを綺麗に取り除き必要な皮脂を残し栄養を与える、それが発毛シャンプーの役割です。
本気で髪の量を増やしたい。発毛させたいと願うのであれば、今の頭皮毛髪に合ったシャンプーを見つけることが悩み解決の一歩だと思います。今あなたが使っているシャンプーはどうですか?自分にしっかり合っているでしょうか。あなたの髪に関する悩みを解消させる効果があるかどうか、今一度見直してみましょう。
1-3.シャワーの効果
シャンプーをする時に欠かせないのがシャワーです。入浴時のシャワーの効果ですが、汚れや洗剤を落とすということの他に血行を良くする効果があります。ですが、水圧の低いシャワーではその効果も弱く、洗い流すだけでも洗い残しがあったり、時間が長くなり、かえって頭皮や髪に負担がかかって悪影響になりかねません。水圧の高いシャワーで行えば時間も短く血行も増進できます。
水圧を上げるヘッドはホームセンター等でも市販されています。水圧を上げることで節約にもなるので、これは使用するほうが良いでしょう。節水ヘッドとして売られていることもあります。
またシャワーヘッドを頭部に直接当てて水圧を利用して洗うことで、地肌を傷めずにマッサージが出来ます。頭部だけでなく、首筋や肩にかけても水圧をかけて血行を促せば、毛根への血流増進も期待できます。
頭のように末端の部分までしっかりと血行を促進するためには、途中のコリをほぐしてやることも重要です。首や肩は凝りやすく、血行を阻害してしまうことが多いのです。熱めの温度に設定したシャワーでしっかり温めて血行を促進してあげることにより髪にも良い影響を得ることができます。
また、発毛シャンプーに配合されている栄養素も取り込みやすくなるので、身体全体の血行を促進することは結果として髪の健康にもつながります。発毛シャンプーの効果を最大限に生かすためにも、シャワーについても見直してみてはいかがでしょうか。