ハゲ・薄毛は病気である、という意識が世の中に広まっていますね。それもこれも、AGAという概念が浸透してきた証拠でしょう。まだ保険は効かないとはいえ、病気なのだということで堂々と薄毛治療を受けることができるようになった気がします。
とはいえ、保険が効かないという点でどうしても気になるがその治療費です。一体いくらかかるんだろう、そしてどのくらいの期間が必要なのだろう・・・。また、薬によって金額が変わると言われれば、どんな薬を使うのだろう、と言うことも気になりますよね。
気になる内容について、いろいろなクリニックの事例を見ながら平均を調べ、まとめてみました。
治療薬ってどんなの?
まずはクリニックで処方される治療薬についてお伝えしていきたいと思います。誰もが思いつくものといえば、やはり王道プロペシアですよね。主成分フィナステリド、もともと前立腺の治療のためのお薬として開発されたのですが、これがAGAの原因である5αリダクターゼを阻害する働きがある、ということが発見され、AGA治療薬に。そして最近正式なジェネリックが発売され始めました。今のところファイザー、サワイ、クラシエが日本国内で処方されることとなっています。
そしてこれまた最近登場したザガーロ。主成分デュタステリドで、フィナステリドの数倍効果があると言われているものです。これもプロペシア同様、前立腺治療のお薬として使われていたものになります。こちらのジェネリックはまだまだ先になりそうです。
外用薬もありますか?
外用薬ではミノキシジルが有名ですね。これは高血圧の治療のためのお薬だったのですが、発毛効果が認められたということで外用薬として使われています。血行を促進する効果が高く、日本でもこれが配合されている「リアップ」はよく知られていますね。
この他にもクリニックオリジナルの処方のものがありますが、共通している治療薬はこれらになります。
治療費ってどのくらいかかるの?
そして治療費ですが、ほとんどのクリニックが初診料、検査料合わせて1万円と設定しています。その後は処方薬や受ける治療によって異なります。例えば一番一般的に処方されるプロペシアのみであれば、クリニックによって開きはあるものの、月6000円から1万円となります。
特殊な治療の金額は?
上を望めばきりがないので一部ご紹介すると、各クリニックオリジナルの発毛カクテルを頭皮に直接注入するメソセラピーは1回につき平均して5万円程度です。まとめたり、キャンペーンを利用したりすると金額が大きく変わります。例えばAGAルネッサンスクリニックでは1回7万円ほどかかるものが、キャンペーンを利用すると3回で9万8000円になります。
植毛は基本料金が20万円、そしてあとは1グラフト当たりいくら、という金額になっています。生え際のみ、頭頂部のみの治療で平均して70万から100万程度かかると考えておくとよいでしょう。ちなみに植毛だけではAGAは止まりませんので、通常の内服薬などの服用も必要になってきます。
治療期間ってどれくらい?
そして気になる期間ですが・・・基本的にAGAは遺伝子の「病気」なので、一度薬の服用を始めたらずっと飲み続ける必要があります。ストップするとまた体内で脱毛ホルモンが作りだされてしまうようになるからです。遺伝子の問題なので、薬を飲んだからといってそれが変わる訳ではないんですね・・・。
しかし、メソセラピーなどは3ヶ月に1回程度受けるものです。その頃に受けると発毛効果が高くなるというものです。そして植毛は、もう毛根がなくなってしまっている場所に一度受け付けるだけなので、これは1度きりの施術となります。
集中して育毛をする期間が半年、そしてその後はそれをキープするために薬を飲み続ける、という感じです。早い時期に集中して行うことで、これ以上薄毛になるリスクをストップすることができるのです。