女の人のための薄毛に効く薬

ハーブと育毛剤

薄毛治療の薬はたくさんありますが、女の人向けの治療薬も最近は増えてきています。女性の薄毛はホルモンバランスが乱れて、全体的な薄毛になる場合が多いですが、男性のAGA(男性型脱毛症)のようなFAGAがあります。抜け毛になる原因によって薄毛の症状も違い、使う薬も変わってきます。今回は、女性のための外用薬を紹介したいと思います。

1.抜け毛を阻止する

抜け毛になる仕組みは、毛根内で5αリダクターゼという酵素が作用し、テストステロン(男性ホルモン)が脱毛ホルモンであるジヒドロテストステロンに変換されると毛根が傷つけられてしまい、毛根へのダメージにより髪が抜け落ちてしまうのです。ダメージを受けたままでいると、いずれ毛根は死んでしまいます。

パンストンチンの主成分であるアルファトラジオールは5αリダクターゼを阻害して、テストテロンがジヒドロテストステロンへの返還を阻止し、毛根を守ります。そのため、抜け毛の症状が初期段階のうちにパンストンチンを使用すると、ダメージを受けた毛根でも発毛機能を回復できて、髪が元気を取り戻します。

1-1.パンストンチン

パンストンチンの有効成分はアルファトラジオールで、男性も女性も使える成分です。その他に、KGF(毛母細胞成長因子)、IGF(インシュリン様成長因子)、馬プラセンタが配合されています。症状は、FAGAや加齢による抜け毛に適用されます。効果として、抜け毛の抑制、育毛促進、発毛促進があげられます。育毛発毛に期待が持てる薬ですが、副作用も心配です。

<副作用について>
パントスチンの副作用は頻度も低く、症状が出た場合でも軽い症状で収まります。そのため、脱毛の初期症状から使用可能の外用薬です。また、男性用よりは効果が優しいので、安心して使用できます。主な副作用は、頭皮の炎症、発疹、発赤、かゆみがみられます。

副作用の報告はあるものの、全体の割合として低いことから比較的安心して使用できると思います。しかし、医師の管理のもとで使用するようにしましょう。

2.髪の成長を促進する

毛髪には、成長期(生えた髪が太く長く成長します)・退行期(5年前後のサイクルで自然に毛が抜けます)・休止期(新しく毛が生えるまでの期間です)といったヘアサイクルがあります。このヘアサイクルが規則正しく行われることによって、毛髪は成長し、自然に抜け落ちて、また新しい毛が生えてきます。

ミノキシジルは、ヘアサイクルにおける休止期の毛包に働き、成長期への移行を促し、新しい毛の発毛を促進させる育毛成分です。また、成長期の初期における毛髪の成長をより促進する効果もあるので、毛髪を太く元気にします。

2-1.ロゲイン

ロゲインの有効成分は ミノキシジルで、 2%のミノキシルが含有されています。ロゲインは、毛細血管を拡張させて、頭皮の血行を促進します。頭皮の血行を良くすることで頭皮が潤い、栄養も浸透していきます。特に生え際の血管は少ないので、頭皮の血行促進は重要となります。

効果は、壮年性脱毛症による発毛、育毛及び抜け毛の進行予防になります。甲状腺疾患による抜け毛や円形脱毛症などの症状の人には使用できません。また、全体的な脱毛、男性も使用できないとされています。

<副作用について>
副作用は、胸痛、顔や口の腫れ、嚥下困難、呼吸困難、アレルギー反応、低血圧、失神やめまい、発疹や発赤、頭痛などの症状が報告されています。ミノキシジルは、もともと高血圧の薬なので血圧を下げる作用があります。特に低血圧の人は、使用について充分な注意が必要です。