薄毛治療、皮膚科とクリニックの違いは?

実際どう?

薄毛が気になるお年頃。危機を感じてはいるけれど、クリニックに出入りするのは人に見られたくないから絶対無理。そんな人が目を付けるのが皮膚科です。

頭皮も皮膚の一部。実際、薄毛治療も皮膚科で受けることは可能です。でも、それならなぜ専門のクリニックがあるのかが謎になりますよね。皮膚科とクリニックでは、一体何が違うのでしょうか。

皮膚科で治療を受けるなら?

まず皮膚科で薄毛治療を受ける場合ですが、皮膚科では薄毛治療を受け付けているところとそうでないところがありますので、事前に電話で問い合わせをするのがお勧めです。

皮膚科ではまず頭皮の状態をチェックすることから始まります。AGAの専門クリニックと違い、まずは湿疹や炎症などを見るのです。またはストレスによる円形脱毛症などを疑います。それらの症状がなく、問診で記入したりした結果から「AGA」と診断されるのが一般的です。

金額と内容はどう?

処方される薬は基本的にプロペシアとなります。保険診療となりますので、診察と薬代も含めて月1万円程度が平均的な治療費と考えていいでしょう。ただし、それ以外の治療は基本的にありませんし、発毛ではなく抜け毛予防、という立ち位置であるため、写真撮影など細かいことは行われません。

薄毛治療専門クリニックでは?

次に薄毛治療専門のクリニックで治療を行う場合ですが、いきなり診察、というよりもまずは無料のカウンセリングで相談をすることからスタートです。自分はAGAかもしれない、というていで行くので、こちらは細かい問診とAGAチェックから入ります。

処方される薬は状態に合わせて、ということですが、種類がかなり豊富です。プロペシアにはじまり、そのジェネリック、そしてそれぞれのクリニックオリジナルの処方薬が準備されていることが多いです。

皮膚科との大きな違いは?

そして薄毛専門クリニックでは、皮膚科で受けられない治療を受けることができるのです。それがメソセラピーであったり、植毛であったりという、確実に毛を増やしていく治療法なのです。



メソセラピーは、発毛を促す成分を直接頭皮に注射する方法です。頭皮に良いビタミン類や発毛成分、成長因子などをオリジナルでブレンドした発毛カクテルを頭皮に注入していきます。痛そうに聞こえますが、頭皮を冷却してから行ったり、塗る麻酔を使って行ったりするのでそこまでの痛みは感じないと言われます。

植毛はARTAS植毛が有名です。これは後頭部の毛を毛根ごと取って、必要な部分に移植するという方法です。拒否反応も起こりにくいので、その部分にしっかり根付き、毛が生えて来るというものになります。

また、電気治療を行う所などもあります。いろいろな治療はHPを見たり、実際にカウンセリングに行って聞いたりすると細かく教えてもらえます。

それぞれの金額はどのくらい?

ファイザー
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引用元:ユナイテッドクリニック上野 http://www.united-ueno.com/column/1072/

気になる金額ですが、薬はプロペシアのジェネリックが最安となり、毎月6000円程度となります。オリジナルの内服薬は1万5000円程度から、となっています。クリニックによってはオリジナルの外用薬もあり、こちらも1万5000円程度となっています。

メソセラピーは1回につき5万から8万円程度となります。何回分かまとめて契約すると1回当たりの金額が多少安くなる、というのが定番のようです。植毛に関しては基本料金が10万から20万程度、そしてそこに植毛をする毛穴数(グラフトとカウントします)が足されていくという形になります。1つの毛穴からは1本から4本の毛が生えているため、何本、というカウントの仕方はしないのです。

ですから、その毛穴によって本数が異なるので、同じ1グラフトでも1本の人もいれば4本の人もいる、ということになります。大体100グラフト単位で植毛をしていくのが一般的。1グラフト当たりクリニックによって700円から1200円程度と開きがあるので、金額にすると70万から120万ぐらいになります。

とにかく、早めに相談しましょう

このように、皮膚科と薄毛治療専門のクリニックでは治療内容、そして金額にかなりの差があります。お財布との相談も大事ですが、薄毛の進行度合いによって適切な治療を受けることも大切です。手遅れにならないためにも、どちらかには行くようにしましょう。どうしてもの場合、クリニックならメール相談なども受け付けているところがありますよ!