薄毛だとパーマはNGなのでしょうか?確かにパーマをすると、髪が傷んだり、人によっては地肌にかぶれを起こしたりします。頭髪が薄くても、ヘアスタイルを楽しめないでしょうか。
1.パーマ
パーマを繰り返すと、髪の毛は細くなっていきます。これは、パーマ液を髪に付着させることで、徐々に髪の毛の中のケラチンというタンパク質が髪の外に出て行ってしまうことが原因です。何回もパーマを繰り返すと髪の毛が細くなってしまい、結果として薄毛となってしまいます。
パーマ液は1液と2液があります。1液は、髪の中のタンパク質の束を切る作用があります。次に2液で再度束をくっつけます。こうして直線がズレて結合されることで、ウェーブができるのです。
1-1.パーマ液について
パーマに使う液剤はアルカリ性です。頭皮は弱酸性です。パーマ液で使う液体の一つはPH9から9.5と強く、頭皮上で強い化学反応を引き起こしていることになります。通常のパーマは1液(チオグリコール酸アンモニウム塩などのアルカリ性成分)と2液(臭素酸ナトリウムや臭素酸カリウムなどの酸性成分)の2種類の液体を使います。1液のアルカリ性成分がとても刺激が強く、湿疹や脂漏性皮膚炎、フケ、かゆみの原因になります。頭皮が傷んでしまうと、抜け毛の原因となります。
またパーマ施術する際、ロット等を使って髪を引っ張ることも多く、毛根にダメージを与える可能性があります。さらにパーマ液を浸透させるため、熱風をかけたりします。その時に毛穴が開き、パーマ液が頭皮の奥に浸透しやすくなり、頭皮へのダメージとなり、薄毛を進行させてしまいます。
1-2.パーマから頭皮を守る
頭皮のダメージを最小限にするには、パーマをする前と後のケアが大切です。
パーマは髪や頭皮を傷めてしまいますが、薄毛だとしてもパーマでスタイリングしやすくしたりイメージチェンジが楽しめないのでしょうか。そこで、パーマをしても頭皮や髪のダメージを極力なくすための注意点を紹介しましょう。
まずは、パーマをかける前はシャンプーをしないことです。シャンプーをしてしまうと、バリアをしてくれる皮脂まで洗い流してしまいます。そうすると、パーマ液が直接頭皮に付着してしまいダメージとなってしまいます。美容院でパーマをする前にシャンプーする場合がありますが、それを知っているお店は頭皮まで洗わずに、髪の汚れや整髪料等を落とす目的で髪を洗っているはずです。地肌までゴシゴシ洗うようなお店はNGかもしれません。
また、パーマをかけた当日もなるべく髪を洗わないようにしましょう。パーマ後の頭皮は敏感な状態になっています。この状態の時にシャンプー剤を使い過ぎてしまうと、皮脂が失われ、ドライ頭皮になる危険性があります。パーマ後2~3日は頭皮に強い刺激を与えないように心がけます。
パーマ液を浸透させない頭皮にするためにはシャンプー選びが大切です。シャンプー剤は、髪と同じアミノ酸系のシャンプーを選びましょう。ブラッシングの時も、頭皮にブラシを当ててブラッシングしないようにします。
パーマ時に頭皮にダメージを与えないためには、日常のヘアケアも大切です。パーマの機会が多く、薄毛が気になる人は頭皮や髪に優しいシャンプーを選びましょう。アミノ酸系で洗浄力があまり強くないものを選びます。洗った後はよく流します。トリートメント等で髪の補修や栄養補給をします。そして濡れたまま放置せず、乾かします。
また、頭皮マッサージも血行が良くなり頭皮に良い影響を与えます。さらにこの時期からは特に紫外線の影響も考えて、頭皮を乾燥や刺激から守りましょう。
おススメはこちら。
↓