女性のための薄毛治療

薄毛治療と言えば男性のAGAを思い浮かべますが、女性も年齢的なものや産後、閉経前後やストレスからの抜け毛が多く、髪がすけて地肌が見えるのを気にしたりする人が増えています。女性の薄毛は全体的なことが多く、かつらをつけたりと毛量の少なさをごまかすことが主流でしたが、治療法が増えたことで病院に行く人も増えてきました。

1.女性の薄毛治療

男性の場合は前頭部と頭頂部に薄毛の傾向が見られますが、女性は特に髪が長い人が多いことから髪の分け目を気にしたり、髪を結ったときの生え際の薄さを気にする人が多いです。ですが、生活習慣を見直し、合わせて治療を行えば髪は増えてきます。では、具体的にどんなものがあるのでしょうか。

1-1.最先端の毛髪再生治療メソセラピー

※メソセラピーとは、発毛細胞を再生させて、発毛促進を促す治療法です。

毛髪再生治療のメソセラピーでは、発毛に重要なタンパク質の一種(成長因子)を頭皮に直接注入します。成長因子と共に、(検査をして足らない栄養素を見つけます)自分にとって足らない栄養成分も調合して独自の薬液カクテルを配合し、針やレーザーを使って注入します。

また、内服薬と併用することにより薬剤の相乗効果が得られ、発毛育毛効果が期待できるものです。薬液カクテルはクリニックによって調合は異なり、それが特徴となっています。最近は治療の際に、痛みをあまり伴わない方法が開発されています。

2.パントガール

女性も薄毛や抜け毛に悩む人が増えてきています。今まではプロペシアやフィンペシア・ミノキシジルなど男性専用の治療薬が主流ですが、女性用には「パントガール」という治療薬があります。パントガールは、びまん性脱毛症、分娩後脱毛症などの薄毛を改善するために、必要な栄養成分(アミノ酸、たんぱく質、ビタミンB群、L-シスチン、ケラチン、D-パントテン酸カルシウム)を豊富に含有し、頭皮や毛髪の成長を刺激して抜け毛をくいとめ、発毛育毛効果をあげます。

白髪予防にも効果を発揮し、紫外線で傷んだ髪、コシやハリ、細く抜けやすい髪などにも有効です。また、3ヶ月の使用で70%の人が抜け毛が減り、20%の人が抜け毛が無くなった結果を出しています。

2-1.副作用

パントガールの副作用についてですが、副作用の報告はなく、安全性が高いとされています。効果が表れるまでは3~6ヶ月かかるので、継続的に服用します。

2-2.主要成分

パントガールの主要成分は以下のものになります。いずれも細胞を活性させて髪を元気にする成分です。

<ケラチン>
皮膚と毛髪を若々しく保ちます。
<パラアミノ安息香酸>
Iパントテン酸、葉酸と一緒に摂るようにすると、白髪を元の色に戻す作用があります。
<パントテン酸カルシウム>
毛髪、皮膚、神経組織を正常に保ちます。代謝の促進と副腎の機能を助けます。
<ビタミンB1>
糖の代謝を促進してエネルギーを供給します。
<薬用酵母>
毛髪・頭皮・爪・皮膚などを育成します。
<L-シスチン>
L-システインが2つ結合してできるアミノ酸の一種で、毛髪や爪、皮膚を形成します。

パントガールの他に「パントスチン」があります。びまん性脱毛症(ホルモン由来)やFAGA(女性男性型脱毛症)、分娩後脱毛症や更年期症状からの薄毛に効果があります。パントスチンは、毛根に攻撃して脱毛を起こす脱毛因子であるDHT(ジヒドロテストステロン)から守る事で脱毛を防ぎます。パントガールと同様に副作用はほとんどないとされており、長期的、継続的に安全に使用できます。